継続的な治療が大切

相談

家族との連携を大切に

精神病は原因を紐解くと家族との関係性の希薄さや、人間関係の不信感などが原因として発生しているケースも多いとされています。現代の人々にとってそれだけ良好なコミュニケーションは大切な価値観であると同時に、情報化社会によって難しい人間関係や仕事内容の高度化などが影響して、より一層複雑化しているとも言えるでしょう。また長引く不況によって深刻な経済情勢も影響していることにより複雑な人間関係が求められるようになってきています。双極性感情障害はそうした複雑な人間関係において、上司などに気を遣うのが上手い気質の真面目な人が引き起こしやすいとも考えられています。双極性感情障害の特徴としては、気分がハイの時とうつの時との症状が交互に現れて患者さん本人を苦しめます。仕事などでは気を遣って建前を取り繕っていますが、オフになるとストレスを発散させるために他人に八つ当たりをしたりすることがあります。普段の仕事では他人から評価をされるために良い自分を取り繕うのですが、それ以外の時には自分が好きではない自分や、人から好かれないラフな自分で人と接します。この様な生活習慣を繰り返していると、場合によってはいずれ裏と表との性格の二面性が作られ始めることがあるのです。この性格の二面性が双極性感情障害の患者さんにおいての、ハイとうつの時に繋がってゆくものと一説としては考えられています。こうした理由からも多くの精神病はいわば精神的な生活習慣病であるとも考えられており、現在研究が進められています。上記の理由から分かる通り双極性感情障害などの精神病は継続的な無理がたたり引き起こされる病気でもあるため、家族や職場での人間関係に無理がなかったか、あるいは健康や栄養状態にも負担がなかったかといった点で原因を見直してみると病気の改善点がわかる場合もあります。

信頼できる人間関係が重要

双極性感情障害の原因として考えられるもう一つの原因は、人間不信です。例えば信頼していた友人から裏切られたり、家族から見放されたと感じて傷付いたことがある経験をした人は、人間不信になりやすくなる場合があります。もちろん人によって解釈の方法が違ったり裏切られたと感じてもあまり不信感を抱きにくい性格の人もいますが、真面目な性格であったり人に感情が入り込みすぎてしまっている人の場合は、些細なことで裏切られたと感じてしまう人も少なくありません。近年の若い人の言葉では「地雷」などという言葉がありますが、地雷を踏むというのは「私の気持ちをなぜ察してくれないのか」という感情やそれに伴う行動を指す言葉です。色々な人の中には、自分の心の中にある地雷を踏まれることであいてから裏切られた、自分は嫌われたと勝手に一方的に思い込んでしまう解釈をする人もいます。こうした被害妄想的な感情から自分自身で傷付いてしまい、その気持ちが分かってくれないという怒りや苛立ちの感情から双極性感情障害が引き起こされる場合もあると考えられています。こうして書いていると、一見心の弱い人が双極性感情障害を引き起こしてしまうのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし実際の所、上記のような一見心の弱さを抱えているかのように思える性格は、実は脳の神経伝達物質の異常が引き起こしているとする考え方の方が、現在の科学での主体的な考え方であるとされています。しかしその神経伝達物質の過多や減少は人間の感情によって引き起こされるものでもあります。そして普段の生活習慣や食事、栄養バランスや健康状態といった内科的な要素も多くの精神病と因果関係にあるのは事実です。家庭環境や家族との繋がりを大切にして適度なストレスと上手に付き合う工夫をすることは、多くの精神病にとって重要な改善策のひとつであると言えるでしょう。